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第4回
art space tetra

 update 2004.05.12

リポート : 田北雅裕 / デザイナー 




2004年4月3日、福岡市博多区須崎に新しいアートスペースがオープンした。その名も「art space tetra(以下、tetra) * 1 」。数年前からアート批評誌を発行したり、音楽イベントを企画したりと勢力的に活動している「rhythm * 2 」の遠藤水城氏 * 3 が関わるということもあり、僕の中では最近の気になるムーブメントの1つであった。
3月23日、オープニングイベントの準備に慌ただしいtetraにおじゃまし、遠藤氏とtetra代表の安部貴住氏 * 4 から話を伺うことができた。今回はその内容をお伝えする。

■ tetraの始まり
田北 : まず、tetraを始めたきっかけを教えて欲しいんだけど。
遠藤 : 元々、安部くんがIAF * 5 を継ぐという話があって。今のオーナーが変わるので、IAFを改装をするとか、場所を移動しようかとか、そういう話が。その話を聞いた時に、IAFに僕も入ろうかなって思ってね(笑)。最初は他に継ぐ人が誰もいなかったので、「んじゃぁ、僕等がやるよ」と思ってた。そしてある日、この場所を見つけて。2人で「いいやん」という話になったんだよね。
田北 : じゃぁ、そもそもIAFをやるはずだったの?
遠藤 : そう(笑)。でも、結局他の人が今のIAFを継いでそのまま続くことになった。だから僕等は、それとは関係なくtetraになりました(笑)。
田北 : なぜこのメンバーになったの?
遠藤 : 最初は3、4人でいいと思ってたんだよね。
安部 : うん。
遠藤 : でもお金が無いんで(笑)。僕がかき集めた。
田北 : んじゃあ、これだけの人数が集まったというのは、お金の理由が大きいんだね。
安部 : でも、今だから感じるんだけど、いろんなジャンルの人が集まったということは、お金より助かっている部分がありますよ。最初は初対面で不安だったけど、自分が知らない知識を教えてもらったり。
田北 : なるほど。そういうメリットはあるでしょうね。ここに関わっている人たちは、お金を出す代わりにこのスペースを自由に使っていいということでいいのかな?
遠藤 : うん。そう。
田北 : tetraという名前はどうやって決めたの?
遠藤 : ネーミング会議。これ、つらかったよねぇ(笑)。
安部 : うん。つらかった。
遠藤 : 難しいよね。名前って…。で、「tetraにしようか」という話がその中で出てきた。
安部 : 僕が1人暮らしをしているときに、三角パックの牛乳を飲んでいたんですよ。その口のところに書いてある「tetra」というフォントがかっこよかったのを覚えていて。それをボソっと言ったら、その言葉がみんなの中にひっかかったみたい。三角パックって、小さい表面積の中にたくさんの体積が入る。ここもそういうスペースになればいいなぁと。そういうことで落ち着きました。




01.jpg
【 1 】 tetra。正面から。

1)アートスペース・テトラ ( art space tetra )
住所:〒812-0028 福岡市博多区須崎町2-15
tel/fax:092-262-6560
e-mail:info@as-tetra.info
Web site:http://www.as-tetra.info
アーティストやデザイナー、会社員など多様な肩書きを有するメンバー10名により共同運営されるアートスペース。1階を展示・イベントスペース、2階を事務所兼フリースペース、3階の屋根裏部屋をデザインオフィスとして運用していく。メンバーは遠藤水城(rhythm)、安部貴住の他、シェーン・ボーデン(deterra)、橋本知亮(Attic Associates)、羽田野美穂、伊東竜馬、尾中俊介(Attic Associates)、グレッグ・サリバン(deterra)、高津かおり、田中慶二(rhythm)。[敬称略]

2)rhythm:遠藤水城氏が主宰する団体。2001年5月にアート批評誌「rhythm」を創刊して以来、福岡を中心にアート・音楽・映画等、多様な分野のイベントを企画。今回のオープニングイベント「project for actual art」もrhythmの企画によるもの。雑誌「rhythm」は、現在4号まで発行されている。詳しい活動内容はウェブサイトにて:http://www.mhtyhr.com/

3)遠藤水城:rhythm代表。1975年、札幌市生まれ。アート批評誌「rhythm」を刊行する傍ら、音楽イベントも多数開催する。他方でフィリピンの現代文化を専門とする研究者でもある。

4)安部貴住:アーティスト。1976年、大分県生まれ。1999年、九州産業大学芸術学部美術学科造形コース卒業。2001年、共同アトリエ3号倉庫の初期メンバーとして個展・グループ展などを開催。2003年、福岡市美術館および北九州市立美術館で開催された「福・北 美術往来」展に参加。現在は、art space tetraを拠点に制作活動を展開している。

5)IAF SHOP*:福岡市中央区薬院に位置するアーティストラン・スペース。http://www.sol-webspace.com/osl/IAF/



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