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■ 「アートを美術館やギャラリーの外に出す」Raumarsの挑戦
ラウマでは、Raumarsという協会が「アーティスト・イン・レジデンス」を運営し、松永さんのような海外からのアーティストのラウマでの活動を支援しています。「アーティスト・イン・レジデンス」とは、アーティストがその地域に一定期間滞在して活動を行えるように、宿泊施設の提供などの支援をする事業です。
Raumarsの事業は1997年に始まりました。目的は、アートを美術館やギャラリーの外に出すことです。アーティスト、市民、地域コミュニティの間に、創造的で革新的なつながりを作ることを目指しています。1年に1度、ラウマでの活動を希望するアーティストを募集します。フィンランド国内外からの多数の応募者の中から、毎年3〜6人を選定し、ラウマでのプロジェクトの実現を支援しています。Raumarsの運営者であるハンネレ・コルシオさんに、お話をうかがいました。
「Raumarsは、国内外からの多様なアーティストを招くことで、ラウマの人々がこれまでに見たことのないアートに囲まれる機会を生み出しています。異なる文化圏からのアーティストとの接触により、ラウマの人々が自分たちの文化を再発見したり、新しいアイディアやスキルを得られたらいいと思います。また、ここに来るアーティストには、ラウマの美しい自然や歴史ある街並み、人々との関わりの中で、おもしろい活動を生み出すためのエネルギーを獲得してもらえたら嬉しいです。ラウマは、アーティストの感性を育む土壌があると思います。実際、アート界で活躍する人材を数多く送り出してきました。私が嬉しいと感じることは、アーティストがラウマに来て、制作活動に集中できる環境の中で、制作の原点に立ち戻って新しい表現方法を見出したり、地域の人々とワークショップをしたり協働するうちにアーティストとしての新たな活路を見出していくことです」
Raumarsの事業は、有志組織と有志者による委員会が運営していて、現在実務はハンネレさんがひとりで行っている状況です。資金調達や事業推進は、決して順風というわけではなく、難題も抱えています。それでもハンネレさんは、次なる夢を描いています。
「Raumarsでは、アーティストに宿泊施設と制作費の一部を提供していますが、より手厚い支援をできる体制を目指したいです。宿泊場所だけでなく、作品展示やワークショップができるスペースも提供して、地域の人々が気軽に立ち寄れる環境をつくることが夢です」
アートとコミュニティをつなぐ、アーティストと市民をつなぐ。ラウマ美術館のヘンナさん、そしてRaumarsのハンネレさん、それぞれの挑戦は続きます。 【 写真 13〜14 】
※本文は、2011年1月取材当時の内容です。
※本取材はアーティスト松永瑞穂さんによるコーディネートで実現しました。ありがとうございました。
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【 13 】 Raumarsのハンネレさん


【 14 】 Raumars宿泊施設の窓際にて

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