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1950年、この作品はコペンハーゲンで行われた「DEN PERMANENTE」という展示会で、当時ウェグナーの作品を数多く製作していた家具メーカーのヨハネスハンセン社から発表された。展示会用に4脚製作され、ダイニングセットとしてディスプレイされた。しかし、この椅子は当時としてはあまりにシンプルだったため、アンデルセン童話の「みにくいアヒルの子」のようだといわれ、その4台すら売れなかった。ヨハネスハンセン社も、この作品の販売に弱音を吐くほどであった。
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しかし一人のアメリカ人が、誰もが見向きもかったこの椅子に注目していたようだ。フェア終了後、アメリカからコントラクト用に300台もの注文が入った。当時この椅子は1つ1つが職人による手作りだったため、とてもその大量の依頼を受けられず、残念ながら断ることになってしまった。
10年後の1960年、アメリカのCNNテレビで大統領候補ジョン・F・ケネディとリチャード・ニクソンがこの椅子に腰掛けテレビ討論を行い、アメリカをはじめ世界中の注目を集めることになった。当初「Round Chair」という名前が付いていたこの椅子は、「The Chair」という愛称で呼ばれるようになり、世界中で愛される椅子となっていった。
この作品の初期の物は、背の部分に籐が巻かれている。そこにあるフィンガージョイントをウェグナー自身がみっともないと思い、隠していたのである。その後、フィンガージョイント部分の美しさは再認識され、今ではこの椅子の重要な特徴のひとつとなっている。
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