JDNトップ > コニーズアイ通信

コニーズアイ通信


「第10回〜 日本の巨匠に会いたい/現代デザインを築いた5人衆」 (1)
2001年11月2日(金)−11月25日(日)入場無料
ギャラリー&ショップ コニーズアイ 1階和室 展示ルーム

 
展覧会のようす 展覧会のようす

日本の衣食住は、戦後大きく変わりました。その中でも激変したのが、住ま いとその暮らし方です。それまでの封建的な家族制度から脱却し、夫婦と子供という小 さな家族を基本単位とし、個人を尊重する暮らし方が生まれました。1950年代には、デ ザイナーによるローコストな家具が次々に作られました。その中には、MoMAのパーマネ ントコレクションに選ばれた柳宗理の「バタフライスツール」、総販売数が120万脚を越 えた剣持勇の「スタッキングスツール」、ミラノトリエンナーレで金賞を受賞した渡辺 力の「トリイスツール」、1958年八代目松本幸四郎さんの家の設計を任されたとき、座 敷で使える低い座の椅子をもとに長大作がリ・デザインした「低座椅子」、椅子の基本 形というべきシンプルなデザインで100脚以上試作され椅子づくりの基本となっている水 之江忠臣の「ダイニングチェア」など素晴らしい製品ばかりです。
今回は、現在もなお 作り続けられているテーブル、椅子を中心にインテリア小物など約50点を展示販売しま す。モダンデザインを築いた5人のデザイナーによる商品をぜひご覧ください。

展覧会のようす 展覧会のようす


■ 5人のデザイナーを紹介します


渡辺力 (わたなべ・りき)
1911年7月17日東京生まれ。東京高等工芸学校卒業後、1949年フリーのデザイナーとして 出発。1951年に素地仕上げの木材、木綿の紐、座布団という単純素朴な材料と構成によ る「ひも椅子」を発表。作品はそのほか、「Rikiスツール」、「Rikiウォッチ」など。 批評眼にも定評があり、デザイン界の指導者的存在。

柳宗理 (やなぎ・そうり)
1915年東京生まれ。東京美術学校洋画科卒業後、42年に坂倉準三建築研究所入所。52年 財団法人柳工業デザイン研究所を設立。54年には、傑作「バタフライ・スツール」を発 表。82年紫綬褒章受賞。

長大作 (ちょう・だいさく)
1921年旧満州生まれ。東京美術学校建築家卒業後、47年坂倉準三建築研究所入所、72年 長大作建築設計室を開設し、住宅を中心とする建築の設計監理及び家具デザインをはじ める。97年リビングデザインギャラリーで個展を開催。

剣持勇 (けんもち・いさむ)
1912年東京生まれ。32年商工省工芸指導所に入所、55年剣持勇デザイン研究所を設立。 64年には、代表作であるラウンジチェアがニューヨーク近代美術館の永久コレクションに 選ばれる。1971年没。

水之江忠臣 (みずのえ・ただおみ)
1921年大分県生まれ。41年日本大学専門部建築科卒業後、前川国男建築設計事務所勤 務。その後、水之江インテリアデザイン研究所設立。54年図書館の閲覧用の椅子をデザ イン。椅子の基本形として高い評価を得る。没。


剣持勇のスタッキングチェア
日本のモダンデザインを創ったひとり、剣持 勇のスタッキングチェアは秋田木工で作ら れています。このスツールは、1958年に銀座・松屋で開かれた「アパート生活展」に出 品されたものです。彼は何度か渡米してチャールズ・イームズらの仕事を見て、いろいろ なことを学びました。「良質のプロダクトを大量に生産すること」「工業製品としての 家具をデザインすること」そして1955年に、このスタッキングチェアが誕生しました。 狭い日本の生活環境の中で使用することを前提につくられており、省スペースかつロー コストを実現した作品。機能と用途を追求したシンプルに徹したデザイン。何段ものス タッキングが可能なことと、前後左右に並べたときに隙間なくぴったりと配列できる合 理性で爆発的に売れました。実際には踏み台代わりにも用いられ、現在も当時のデザイ ンと全く変わらずに生産されています。便利であるという基本的な性能が、多くの日本 人の暮らしの中に受け入れられたのでしょう。総販売数が120万脚を越えた日本で最も販 売数の多い椅子です。塗装の色は、ナチュラルとブラウン。座面シートは、赤、青、 茶、黄、緑、黒の6色あるビニールレザーのほか新しく布張りも出ました。「ジャパニー ズ・モダンは大いに伝統を重視する。しかし伝統的様式の踏襲はしない」剣持勇より
価 格 12,000円
渡辺力のトリイスツール
日本が初めて参加した1957年のミラノ・トリエンナーレ展で金賞を受賞したスツール。 鳥居をモチーフにしたこのスツールは海外でも高い評価を得ています。当時山川ラタン が籐家具の再開発として作っていた一連の作品のひとつ。鳥居をモチーフにしたこのス ツールは海外でも高い評価を得ています。座は、三次元の湾曲したフレームを皮籐で編 み、美しい曲面を作り出しています。脚の間の補強部材は、脚の開きを止め、座と脚を 固定させ、座の変形を防止するという様々な役割を持っています。デザインと籐加工の 技術が一体となって生まれた、籐家具の傑作です。
価 格 67,000円
柳宗理の鏡
秋田木工から曲木を使って作られている柳宗理デザインの鏡。現在この技術を継承する 人も少なくなり、柳デザインの中でも鏡は貴重な存在です。枠の色は木地(ナチュラ ル)と古代色(ブラウン)の2色。年月が経つうちに落ち着いた色合いに変化します。
鏡 丸(小) 直径 40cm 価 格 8,300円
鏡 小判(小) 40×50cm  価 格 9,200円
水之江忠臣のソファ、ローテーブル
脚部分に木を組んで、シンプルに仕上げたアームレスソファ。1968年、水之江忠臣デザ イン。当時マンション住まいが流行し始め従来より小さめのコンパクトのサイズを意識 して作られました。張地は自由に選ぶことができます。このソファに合わせてローテー ブルも開発。無意味な装飾を削ぎ落としたすっきりしたデザインです。どちらもナラ材 使用。
2人掛けソファ(横幅90cm) 価 格 68,000円
1人掛けソファ(横幅58cm) 価 格 52,000円
ローテーブル大(90×60cm) 価 格 38,000円
ローテーブル小(60cm角) 価 格 32,000円
水之江忠臣のテーブル、ダイニングチェア
ダイニングチェアは、1954年神奈川県立図書館のために前川建築設計事務所のスタッフ であった水之江忠臣氏がデザインしたもの。背板と座面には当時の先端技術であった成 形合板が使われており、体にフィットする丸みを板に持たせることで座り心地の良さを 追求。フレームは強度が保てる限界まで部材を削ぎ落としています。椅子の基本形とい うべきシンプルなデザインは、100脚以上試作され椅子づくりの基本となっています。G マーク選定商品。また食堂テーブルは1965年頃ダイニングチェアに合わせて開発したも の。背景には、当時個人用の住宅が伸びてきたことがあり、公団などのダイニング用に 考えられました。成形合板の使い方に工夫があり、シンプルでコストを安く仕上げてい ます。
ダイニングチェア 価 格 22,000円
食堂テーブル(80cm角) 価 格 46,000円
食堂テーブル(120×80cm) 価 格 53,000円
NEXT >>



JDNとは広告掲載について求人広告掲載お問合せ個人情報保護基本方針ウェブサイト利用規定サイトマップ
デザインのお仕事コンテスト情報 登竜門展覧会情報

Copyright(c)1997 JDN
このwebサイトの全ての内容について、一切の転載・改変を禁じます。