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第41回 (8)
スキン+ボーンズ ─ 1980年代以降の建築とファッション





IV.両者の融合

建築家はファッションの三次元的なフォルムを生成する技術に着目し、ファッションデザイナーは建築の持つ幾何学構造を衣服に応用する。今後の両者の新たな融合の方向性を探るセクションです。

エレナ・マンフェルディーニ《クラッド・カッツ》コレクション 2005年春夏 【 24 】
Clad Cuts spring summer 2005 collection, Design: Elena Manferdini, Photography: Deborah Bird, Model: Joyce Hu

建築家であるエレナ・マンフェルディーニがつくったファッション作品。建築の技術で布地を鱗状に焼き切っています。皮膚の植上に重ねると、内と外の境が限りなく希薄になって…裏返ってゆくような感覚を呼び醒まします。


銀座数寄屋橋の交番、その三角の屋根の上。設計段階の模型で、屋根上の飾りとして仮にまち針を刺しておいたところそのままプレゼンテーションが行われてしまい、巨大なまち針状の装飾が誂えられ、今もそこで輝いています。
まるで地球に刺さったまち針という風情。銀座近辺のリノベーションが進むたび、あのまち針が何かをずれないように留めておいているように思えたりもします。

建築とファッション。激しい変化にさらされるふたつの世界が今ふたたび近づいてきている現象からは、さまざまなことを考えさせられます。
“私たちの生家であり終の棲家でもあるもの。そして産着であり死装束でもあるもの。”
それは自分のこの身体。
そしていまひとつはこの世界。
「この世が生まれた時から、青い空は世界の制服なのだ」と叫んだのは、NODA MAP「キル」のテムジン。
「この世の教会は神の造った宇宙そのもの。天井は蒼穹、その床は青い野、そのたたみはいろいろの花である」と謳ったのは、無教会主義を提示した内村鑑三。
どちらも、取り替えのきかない、大切に修繕しながら使ってゆくしかないたったひとつの器です。
私たちはさまざまなスケールを柔軟に使い分けながら、時には誰かのスキンになりボーンズになり、生きてゆくのです。





 スキン+ボーンズ ─ 1980年代以降の建築とファッション

 会場:国立新美術館
 会期:6月6日(水)〜8月13日(月)
 休館日:火曜日休館
 時間:10時〜18時(金曜日は20時まで)
 観覧料:一般1000円、大学生500円、高校生300円
 URL:http://www.nact.jp
 問い合わせ:03-5777-8600






クラッド・カッツ
【 24 】 エレナ・マンフェルディーニ《クラッド・カッツ》コレクション 2005年春夏
Photography: Deborah Bird, Model: Joyce Hu



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