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WestCoast 再発見

第4回 (1)


LACMA (Los Angeles County Museum of Art)
ロサンゼルス郡立美術館の改装



サンタ・バーバラ在住の塚本葉子氏による西海岸のリポート、4回目は、R.コールハースのプランに決定したロサンゼルス郡美術館の改装についてリポートします。


■コールハースによるLACMAの改装
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LACMA・ロサンゼルス郡美術館は、幅広い年代・地域からなるコレクション、斬新な企画展、芸術教育に関するプログラムの充実度、ロサンゼルスの中心地に立地しているという好条件などから、アメリカ西海岸では最大級の美術館と評価されている施設です。ロサンゼルスで重要な文化的役割を担っているLACMAは、この度、革新的なオランダの建築家 Rem Koolhaas (レム・コールハース) に設計を一任して、改装が行われることとなりました。昨年の12月5日に正式決定しています。
今回の改装に関しては国際コンペが行われました。5組の候補者の中から、最終候補者としてフランスの Jean Nouvel (ジャン・ヌーベル) とKoolhaasの2組に絞られ、最終発表日の予定を延長して熟考された結果、Koolhaasの斬新なプランが審査委員の全員一致で採択されました。

Koolhaasのプランは、現存する美術館の建物6棟のうち4棟を取り壊し、テントのような半透明の屋根で覆われた、ひと続きの巨大な建物にするというものです。計画は3階建てで、地下階はオフィス、地上階はパブリックスペース・企画展示場・劇場・ミュージアムショップ・レストラン、そして最上階は常設展示場になる予定です。

arcspace.com のwebサイト。現在のLACMAの写真と、Koolhaasの建築模型が載っています。
http://www.arcspace.com/architects
/koolhaas/LACMA/index.htm



■新しい展示方法の提案
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今までのLACMAは、アメリカ・アジア・ヨーロッパ・ラテンアメリカ・現代美術という分類で、それぞれ2〜4階建てからなる別々の建物で美術品を展示していました。新しいプランでは、常設展示品は地域ごとの分類ではなく、ひとつのフロアで時代別に展示をすることになります。このプランによって、回遊が良くなる事はもとより、同時代というくくりで地域ごとの影響や繋がりを説明する展示が出来る、というメリットも生まれます。

またKoolhaasは、コンピュータを用いて、個々の来場者のリクエストに応じたツアールートを提示できるシステムも考えています。学芸員は新しい切り口で展示を編集することが可能となり、自由に展示室のレイアウトを変更できます。また、鑑賞者にとっても、自分の見たい物がすぐに見られて、時代や地域など様々な軸を組み合わせて芸術を楽しむことが出来るという、非常にcustomer friendly (顧客の立場に立った) なプランといえます。Koolhaasは、19世紀から続く伝統的な美術館のあり方を根本的に変えてしまう大胆な計画を提示し、コンペの審査委員会は、この革新的な案を受け入れる決断を下しました。

Koolhaas以外の4人の候補者は、全員が現在の建物を残し、その中の設備を新しくするプランを出していました。改装するための予算の大半はその設備に使われるプランだったのと対照的に、Koolhaasは新しい建物にお金をつぎ込こめるプランを提案した点が、審査委員の高いポイントに繋がったようです。



Ahmanson Building を裏から眺める。彫刻の庭。
Ahmanson Building を裏から眺める
彫刻の庭

Ahmanson Building
Ahmanson Building

美術館の建物に囲まれた広場。
美術館の建物に囲まれた広場

正面入り口通路
正面入り口通路


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