| <JDN> … <REPORT> … <西海岸再発見> | ||
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| 第3回(1) | |
サンフランシスコの新建築 |
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サンタ・バーバラ在住の塚本葉子氏による西海岸のリポート、3回目は、サンフランシスコから話題の新建築についてリポートします。 同じカリフォルニア州内にあるとはいえ、サンフランシスコは南カリフォルニアの大都市ロサンゼルスとも、また私の住んでいるサンタ・バーバラとも全く趣の異なる都市です。湾の入り組んだ地形、島、坂、橋など変化に富んだ地理と、19世紀から残る建物、モダン建築が調和する非常に美しい街。こうした環境であるが故に、自ずと景観論争も盛んに行われています。歴史のある環境を保護すべきか、それとも街の活性化のために新しいデザインを積極的に取り入れていくべきなのか。こうした議論も、サンフランシスコを緊張感のある美しい街に作り上げる事に、一役買っているように思われます。今回は、現在話題になっている新建築を中心にリポートします。 |
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■エレガントなビルディング 最近特に開発が進んでおり、新築の建物が数多くあるのが、ダウンタウンの南の「ソーマ」(SOMA = South of Market)と呼ばれる地域。かつては工業地帯だった場所ですが、サンフランシスコ近代美術館をはじめ、芸術・文化施設が建ち並び、まさにサンフランシスコの今を感じることの出来る場所です。 マーケットストリートからセカンドストリートを南に向かって歩くと見えてくるのが、背の高い101 Second Street の建物。これは、AIACC(= The American Institute of Architect, California Council )の、2001年デザイン賞を受けた建物でもあります(設計:Skidmore, Owings, Merrill, LLP)。 外観が段違いにデザインされている事によって高さが強調され、そのシルエットはエレガント。また、段による高さの調整で、歩道から見上げると周囲の建物ともバランスのとれた仕上がりになっています。ファサードは開放感のあるガラス張り、入り口はパブリックスペースとアートの展示場を兼ねた吹き抜けの空間になっています。写真には写っていませんが、この吹き抜けの奥はふんだんに木材が使われていて、ガラスと木の暖かみのある心地よい空間です。 |
![]() 101 Second Street |
![]() ガラス張りの開放感のある入り口 |
![]() アートの展示場も兼ねたスペース |
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■周囲と溶け込む知的なビル さらにまっすぐ南に歩いていくと、235 Second Streetがあります(設計:Christiaan Maarse, FeeMunson Ebert)。周りの古いオフィスビルにあまりにも馴染んでいるので、見落としてしまいそうですが、これも新築の建物です。テクノロジーニュースのプロバイダー「Cnet」のビルです。 レンガを使い、伝統的なアーチを組みながら、建物の中央部と最上階の5階はガラス張りになっているので、現代的な仕上がりになっています。しかも建物の屋外広場から上を見上げると、天井がラフな仕上げになっており、さらに所々が原色に彩色されていて、面白い効果を出しています。サンフランシスコは地震の多い土地柄で、最近ではレンガを使った建物は、余り多く建てられていないようですが、この建物は、わざわざワシントンからレンガ工を呼び寄せて建設されました。耐震基準をクリアする為に、仕上げに使ったレンガの12個に1つは、モルタル付けではなく裏の壁面からフックで止められています。 建築家のChristiaanは、「周りに古くてすばらしい建物があるのだから、それと釣り合わないような建物をつくるのはもったいない」と、コメントしています。屋外の広場は、コンクリートではなく石灰石を敷き詰め、竹の生け垣をアレンジしています(意外ですが、カリフォルニアでは竹が生け垣によく使われています)。非常にディテールにこだわった建物で、サンフランシスコの地元紙 San Francisco Chronicle のアーバンデザインライター John King も「サンフランシスコが求めているのは、こういう周囲と溶け込む Intelligent(知的な)ビルだ。」と絶賛していました。 |
![]() 235 Second Street |
![]() レンガとガラスの美しい建物 |
![]() 建物内部の金属のオブジェ |
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