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<JDN> <REPORT> <西海岸再発見>
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  第2回


Solvang(ソルバング) アメリカン・デーニッシュタウン


  サンタ・バーバラ在住の塚本葉子氏による西海岸のリポート、第2回目は「Solvang」という町についてのリポートです。


最近では、ここカリフォルニアでも肌寒い風が吹くようになりました。12月も中旬を迎え、町はクリスマス、ニューイヤーと続くホリデーシーズンの雰囲気に染まっています。今回はカリフォルニアの中でも本格的なクリスマスが味わえるソルバングという町をご報告したいと思います。

■テーマパークのような町、ソルバング
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ソルバングは、ロサンゼルスからフリーウェイ101を北上して、約2時間半の場所にある町です。サンタ・バーバラから約40分、サンフランシスコからは、フリーウェイ101を南下して、約4時間程度です。この町はアメリカにいることを忘れさせるようなヨーロッパ・デンマーク風の町並みが特徴で、カリフォルニアの中でも非常にユニークなコミュニティの一つとしてあげられます。美味しいヨーロッパ風の食事、お菓子、そしてこの地方の名産のワインが楽しめる「テーマパーク」的な存在として、多くの人々が訪れています。

■「日の当たる野原」
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この地は、元々はネイティブ・アメリカンが住んでいた土地でしたが、19世紀初期にスペイン系の移住者によって修道院が建てられ、開発が進められました。さらに19世紀末から20世紀の初めにかけて、スカンジナビア系の移民がこの土地に移住しはじめ、1911年にデンマーク人によってソルバングというコミュニティが作られたのが、町の始まりです。ちなみにこの「ソルバング」という意味は、デンマーク語で「Sunny Field」(日の当たる野原)を意味します。
ヨーロッパ風の町並みに統一され始めたのは第二次世界大戦後です。特に、この町で行われていた「デーニッシュ・フェスティバル」に、60年代・70年代になって観光客が訪れ始めた事がきっかけとなり、自分たちのルーツを活かしながら、観光ビジネスとして魅力のある環境を作りたい、との思いから、整備が進められました。最近までは、デザインや建築に関する規則はありませんでしたが、1989年になって市が町作りに関する規則をまとめ、細かな建築に関する規制が始まり、一層デンマークらしい町づくりを目指す事となりました。

■デンマーク風デザインの規制
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この町がモデルにしているのは、18世紀デンマーク・北ヨーロッパのヴァナキュラー(その土地固有の)デザイン。藁葺き、もしくは青銅製の屋根、木製の柱、漆喰の壁、タイルなどがふんだんに使われた半木造建築が、町の中心部に立ち並び、チャーミングな小さな町の雰囲気をかもし出しています。これらのデンマーク風デザインが許可されているのは町の中心部だけで、周辺では勝手にこれらのデザインを用いることは出来ません。ただし、観光客がソルバングを目指してやってくる際に、田舎の雰囲気を存分に感じてもらうために、市街地以外のところではアメリカの「ranch style」(牧場の建物風)とするか、スペイン系の移民もこの土地を開発した、という歴史を踏まえて、カリフォルニア・ミッションスタイルにするように、規則が設けられています。

■開放的な空間とショップ
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町の中心部では、店の看板、歩道に置かれたベンチ、ゴミ箱、街路樹、花壇など、細かなところまでデザインが統一されています。安心して歩いて散策することができるよう、歩道は十分な幅をもって作られています。車社会のアメリカでは、歩いて移動しながら町を楽しむ事は難しい場合が多いのですが、ここは小さな町ということもあり、徒歩で十分主だったところを見て回ることが出来ます。この町に来るための移動はほとんど車ということもあって、多くの駐車場が必要ですが、なるべく建物の陰になる場所、もしくは木や花壇で隠せるような場所にスペースが設けられています。町の所々には公園や広場が設けられており、開放的な空間となっています。
お店もヨーロッパらしい物を扱っている所がほとんどです。アンティークショップや陶器、ハンディクラフトの専門店。刺繍用品やキルトの専門店など、手芸用品の店が多いように思われます。ロイヤル・コペンハーゲン、ダンスクという北欧を代表する陶器ブランドのアウトレットショップがあるのも、町の魅力となっています。今のシーズンは特にクリスマス用の飾りが数多く売られていました。アメリカではツリーは本物の木を市場や園芸店で買って、飾りは別に買う、というやり方が一般的です。飾りは一個一個別々に売られているのがほとんどで、安い物でひとつ4ドル、高い物では30ドル程度。その年の特別デザインをあしらった「イヤーオーナメント」や凝った意匠の物が多く、少しずつ集めてみるのも面白いように思われました。
この町での一番の楽しみは、美味しい食事とお菓子ではないかと思います。町のあちこちにヨーロッパ風のカフェやベーカリー、お菓子屋さんが並んでおり、どれを食べようか目移りしてしまうほどです。実際ここで作られたお菓子が「ソルバングブランド」としてカリフォルニア各地で売られているようです。特色のある町作りがビジネスとしても成功するという好例になっています。

■男性には?
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こんな田舎町ですから、好きな人と嫌いな人がはっきり別れるようです。安心して散策出来る場所のせいか、客層は熟年のカップル、子供連れの家族などが多く、逆に男性方にはあまり好評でない町かもしれません。ただし、カリフォルニアの中でも有数のワイナリーを控えるこの地方ですから、色々な種類のワインテスティングを安い値段でできる店があり、お酒好きの人にはたまらない場所です。
ロサンゼルスのような都会に住んでいる人は、たまにこういうところにきて都会の緊張感から解放されるのが、よいストレス解消方法になっているようです。



Arco Chair
アメリカとデンマークの国旗両方が飾られている

Pisces III Coffee Table
レストランやお菓子屋さんが立ち並ぶ

Super Z Chair
交差点から見た風景

Spring Chair 木彫りの人形

Anaconda Table
Old Scandinavian Inn Restaurant

Anaconda Table
ホテルのロビーに飾られたお菓子の家

Coffee Table
屋根もヨーロッパ風

風車小屋とカリフォルニアの青い空
Coffee Table
花屋さんの前で

クラシカルなデコレーション
Coffee Table
白で統一されたクラフト風のデコレーション

町のショーウィンドウはクリスマスで彩られている

 

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