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第149回(2011/3/23)
バイバイキティ!! 天国と地獄の狭間で ─ 日本現代アートの今




■ バイバイキティ!! 天国と地獄の狭間で ─ 日本現代アートの今
 「バイバイキティ!!」は、ジャパン・ソサエティー(JS)ギャラリーで3月18日より6月12日まで開催中です。

 展覧会タイトルやバイバイキティ!の案内状に多少抵抗を感じながらでかけました。最近の日本のポップカルチャー、マンガ、アニメにさよならし、NYでは、まだ馴染みのないアーティスト27才から45才までの若手作家16名の絵画、彫刻、インスタレーション、ビデオ、写真等の作品を一堂に会した展覧会です。日本の現状に対する作家達の、鋭く多様な視点が提示されました。Armory Arts Weekでは見ることが出来なかった、「これからの日本の現代アート、ここにあり」の感がしたので、Armory Arts Weekの最後に付け加える形で紹介したいと思います。

 キューレーターは日本の森美術館(六本木)の初代館長を務めた、デヴィッド・エリオット(David Elliott)氏です。

 展覧会場を入るとすぐ左手に、会田誠の「Ash Color Mountains」の繊細画の様な大きな山の絵のキャンバス 【 写真 121、122 】 。近づいてみるとなんと、サラリーマンの死体とOA機器が積み重なる巨大な山でした。右手の壁には、やなぎみわがモデルになる女性達と対話を重ねて作り上げた、「理想の老婆」を表現する写真作品 【 写真 123 】 、次の部屋には池田学の精密描写の作品。テクニックのすばらしさで見せる作品で、瓦礫の山か津波の構図にも重なる感じがします。 【 写真 124〜126 】

 山口晃「成田国際空港」は、江戸時代の「都名所図会」を連想させる画法を用いて、現代の環境破壊の様子、化学スモッグとわかる金色のかすんだ雲を表現、その間から日本の現代風俗画が垣間見えます 【 写真 127 】 。今回、私が楽しみにしていた名和晃平の「Pixcell Deer」は、剥製の鹿を大小の球形ビーズで覆った作品で、思っていたより大きく、すばらしい輝きと存在感がありました 【 写真 129、130 】 。その横には、塩保朋子の作品が。大きなトレーシングペーパーに切り絵の様な流線連続模様を刻んだ大規模なインスタレーションで、光りを上手くあて、その影絵のスペースを活かして写しだしていました 【 写真 131〜133 】 。Museumでの紙の作品展に何度か関わっているのですが、この作品を早く見つけだしていればと感じました。

次ページに続く





バイバイキティ!!
【 119 】 バイバイキティ!!

会場
【 120 】 会場Press Openingで説明を聞く来場関係者

会田誠「Ash Color Mountains」
【 121 】 会田誠「Ash Color Mountains」(写真121、122)

会田誠「Ash Color Mountains」
やなぎみわ
池田学
池田学
【 122 】
【 123 】 やなぎみわ「my Grandmother/Misako, 2009」Yoshiko Isshiki Office. Copyright (c) Miwa Yanagi.
【 124 】 池田学「Ark, 2005」
【 125 】 池田学「history of Rise and Fall, 2006」(写真125、126)
池田学
山口晃
天明屋尚
名和晃平
【 126 】
【 127 】 山口晃「成田国際空港:Various Curious Scenes of Airplanes, 2005」
写真:Keizo KIOKU
【 128 】 天明屋尚「鎧袖一蝕/容貌魁偉/英姿颯爽 2008年」
写真:Kei Miyajima
【 129 】 名和晃平「Pixcell Deer」(写真129、130)
名和晃平
塩保朋子
塩保朋子
塩保朋子
【 130 】
【 131 】 塩保朋子「Vortex」(写真131、133)
【 132 】
【 133 】


※表示あるものを除き、写真は全て海老原嘉子撮影



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