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Salone Internazionale del Mobile
ミラノサローネ2000 レポート

桐山登士樹、寺内明美によるミラノサローネ[ミラノ国際家具見本市]報告
 
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  前回の速報に引き続き、デザインプランナー桐山登士樹氏と寺内明美氏によるミラノサローネの報告をお届けします。

 
ELAM "Blade" Designer;Daniele Lo Scalzo Moscheri

 
Molteni & C



 
YCAMI "ACHILLE" Designer;Carlo Colombo

 
CECCOTICOLLEZIONI "WORK"


B&B ITALIA "FREETIME" Designer;Antonio Citterio


B&B ITALIA "SERIE UP 2000" Designer;Gaetano Pesce

    イタリア・ミラノにて毎年開催される国際家具見本市・ミラノサローネ。今年は4月11日から16日までの6日間、国際照明展・ユーロルーチェと同時開催で行われた。


■昨年との比較

ミニマルデザイン全盛の昨年と比較すると、ややそこからの脱却が見受けられる。とはいえ、シンプルなフォルムはまだまだそのままに、素材の組み合わせのバリエーションが様々に拡がっているようだ。例えばフェルトや人工大理石〈カララホワイト〉、光沢を持たせた化粧板などを天板、扉面、椅子の座面に使用したりと様々である。


■カラー、素材

一方、カラーは昨年同様、白が最も多く次いでアルミ色のシルバーである。ソファの張り地も白からシルバー、ダークグレーまでのグラデーションが多く見られた。トランスペアレンシーはやや影をひそめ、全体的にニュートラルな印象を受けた。また差し色として赤を使用するメーカーが随所で見受けられ、紫やオレンジなどといったファッションからの流れを受けているカラーも出てきている。徐々にではあるが、家具もカラー復活の兆しが見えているようである。

また家具に使われている木目の傾向は、白木のような明るい色合いのものからフルーツウッド系の中間色ブラウンまでが最も多い。きれいな木目柄使いが目に付いた。ダークブラウンも見られるが、全体的にナチュラルカラーな木目が多用されている。


■デザイナー

メーカーのデザイナー起用にいたっては、Philippe Starck、Antonio Citterio、Denis Santakiaraなどといった常連デザイナーはもとより、James Irvine、Mark Newson、Konstantin Grcicなどといった次世代を担うデザイナーの起用が目立つようになってきた。


今年は2000年“ミレニアム”ということもあってか、過去の製品を一同に介したり、B&BのGaetano Pesceによる「Up」のように、2000年バージョンにリメイクしたりといった懐古的な展示も合わせて行うメーカーが多く見られた。


■ レポートtop

■ Da Driade
■ Edra
■ Kartell
■ Magis
■ Zanotta

■ ユーロルーチェより ── Flos、Altemide

■ サテライト館より ── Kay Thoss、i made

■ 市内の展覧会より ── Abet Laminati、Droog Design、Sputnik

■ 2004 ミラノサローネ


ミラノサローネ 公式サイト(伊・英語)
http://www.isaloni.it/


[テキスト]
桐山登士樹(デザインプランナー&キューレター)
寺内明美

 
 

= = > n e x t
 

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