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GRAPHIC TRIAL 2009
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秋田寛 Akita Kan
アートディレクター
1958年兵庫県生まれ。東京造形大学ビジュアルデザイン科卒業後、田中一光デザイン室を経て、91年アキタ・デザイン・カン設立。企業のブランディングや広告、文化関連のグラフィックデザインをはじめ、ブックデザイン、サイン計画なども手がける。主な仕事に「ISSEY MIYAKE」「TOTO」のグラフィックデザイン等。JAGDA新人賞、東京ADC原弘賞、NY ADC銀賞ほか国内外で受賞多数。東京造形大学教授。
トライアルに向けて
30年前に初めてシルクスクリーンを知ったころ、色が重なり合って写真を再現するのに魅せられた記憶があります。仕事を始めてからも、色の掛け合わせに限りない喜びを感じてきました。 そこで今回、僕が大いなる宇宙を感じる網点の世界にトライします。たとえばドットの中に網点があって、そのドットもまた網点でできていて、そのドットもまた網点で……と、どんどん入り込んでいく「ミクロの決死圏」のような世界とか。特色の印刷としか見えないものが、実はCMYKの掛け合わせからできていたとか。リキテンシュタインが絵具を塗り込めて作品を描いたように、僕も網点を積み上げて作品をつくってみたい。どうやったら実現できるのか、楽しみながら挑戦してみたいと思います。
本来規則正しいものである網点。デジタル化で限りなくズレなくなった網点に、あるルールを加えることで、従来の考え方が壊され表現の幅が広がっています。
網点を「拡大する」「一方向に引っ張る」「4色のモノクロで表現する」「ぼかし・立体など表情を加えてみる」「光の原理を応用し形を変える」「白の部分を印刷する」「CMYKの掛け合わせで特色のように見せる」という7つの網点トライアルが行われていました。
アンディ・ウォーホルでおなじみのキャンベルスープで、全てが展開された今回のトライアル。素材自体に何か手を加えるわけではなく、特別なインキを使用しているわけでもありません。網点にスポットをあてることで、かっちりとした印象にも、ポップな雰囲気にも変化できるのです。

 
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