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TAKEO PAPER SHOW 2005 Color in Live
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3Fスパイラルホールで開催された「COLOR + S」展


COLOR + S
3Fスパイラルホールでは、印刷技術としては狭い領域に留まっている、「色」のついた紙の表現に焦点を当てた展示が行われました。
「+S」の意味はSkill(スキル)を極めること。先端の印刷技術はクリエイターの自由な発想をどこまで再現することが出来るのか…。会場ではカラーファインペーパーを使用した新たな表現世界が、様々なカタチで紹介されました。
また、作品の他、作品完成までの工程、使用素材などを説明したパネルも展示。来場者の中には学生も多く、熱心にメモを取る姿も見かけました。




紙とインキの関係

Creator・・・・葛西 薫(アートディレクター)
Engineer・・・・熊沢印工芸(株)

限界に近いほど薄い紙に特殊なインキをふんだんに用いた、騙し絵風漫画。紙の端すれすれまで視線を落とすと、絵柄が浮かぶという仕掛けです。
「刷る」行為において、紙とインキの関係の奥深さを、通常とはかけ離れた印刷により検証しています。
紙とインクの相性にしばし悩まされる、デザイナーならではの発想。


紙インク、猫豚男女
title : 紙インク、猫豚男女
展示風景
 


紙インク、猫豚男女
title : 紙インク、猫豚男女
インキが乗った極薄の紙
 



センスと技術のバランス

Creator・・・・北川一成(グラフィックデザイナー)
Engineer・・・・GRAPH CO., LTD.

紙の色や質感のコンビネーションの面白さに、北川氏の頭の中に浮かび上がるイメージを掛け合わせて生まれた作品達。
北川氏は肉をイメージした作品について「神戸牛の極上や!」とコメント。一方、技術側のGRAPHには「印刷は技術とセンスに加えて『翻訳能力』も必要」というコメントもありました。


秘密
title : 秘密
展示風景
 


秘密
title : 秘密
作品のモチーフイメージ
 



色彩のブレンド

Creator・・・・グエナエル・ニコラ(デザイナー)
Engineer・・・・CURIOSITY Inc.

円状に広がった見本帳は47種の紙を使用。グラデーション、テクスチャーにより、それ自体が美しい作品になっています。
仕組みは、高速回転という視覚ブレンドによって色が消失し、結果的に白が作りだされるともの。計算しつくされた素材による、幻想的かつダイナミックなディスプレイに大勢の来場者が足を止めて見入っていました。


多色=無色
title : 多色=無色
白く発光する回転時
 


title : 多色=無色
title : 多色=無色
見本帳が美しい停止時
 



色紙の上の写真表現

Creator・・・・古平正義(アートディレクター / グラフィックデザイナー)
Engineer・・・・凸版印刷(株)

紙を1色のインクとして扱った作品。まず、瀧本幹也さんに撮影してもらった写真8枚を23種類の紙に印刷。その後、それをベースに32点のアイテムが制作されました。地色をクロスオーバーして連続した絵柄を刷るという課題は、技術者達のアイデアと経験と技術、勘が揃って初めて実現しています。
目指したのは、染み込んでじんわりときいてくるような表現だそう。タイトルには“痣”の意味がこめられています。


BLACK AND BLUE
title : BLACK AND BLUE
展示風景
 


BLACK AND BLUE
title : BLACK AND BLUE
連続した絵柄
 



箔による写真表現

Creator・・・・祖父江 慎(アートディレクター / グラフィックデザイナー)
Engineer・・・・(株)村田金箔 / 凸版印刷(株)

カラー写真を箔で表現した豪華絢爛な作品。顔料箔と金銀箔の2バージョンを紹介しています。三角柱に貼られたポスターを一周すれば、箔押しの工程を一覧できます。
ここでのモチーフは、宮藤官九郎監督「真夜中の弥次さん喜多さん」から、松尾スズキ扮するヒゲのおいらん。
祖父江氏からは、「これほど箔押しの似合う写真ってないんじゃない?」とのコメント。


箔分解 ヒゲのおいらん
箔分解 ヒゲのおいらん
スタッフによる作品説明風景
 


箔分解 ヒゲのおいらん
箔分解 ヒゲのおいらん
工程を一覧できるポスター
 



エンボスの可能性

Creator・・・・永井裕明(アートディレクター)
Engineer・・・・成旺印刷(株) / (株)トミサカ

つい触ってみたくなる、エンボスの不思議な魅力を利用した絵本が完成。子供から老人、外国人、視覚的にハンディキャップのある人まで楽しむことが出来ます。
理解しやすいものをモチーフに選び、それに見合った紙の色を119色の中から選択しています。また、1mm程度の凹凸には、モチーフのニュアンスも加えられました。


TOUCH A to Z
title : TOUCH A to Z
エンボス作品は26パターン
 


TOUCH A to Z
title : TOUCH A to Z
アルファベットの絵本
 



紙より白い、白の表現

Creator・・・・野口里佳(写真作家)
Engineer・・・・スタイル プリンティング(株)

白銀の世界を撮った写真で、白い紙よりも、もっと白い写真を!
必要最小限の技術で、作品が生きたものに…という技術者の思いから、下地をコーティングせず、白を混ぜたイエロー・マゼンタ・シアンの3版によるオフセット印刷で制作。結果、「紙より白い表現」が実現されました。パネルでは色校正の一部も紹介されています。


白い紙
title : 白い紙
発光する白銀の世界を撮った写真
 


白い紙
title : 白い紙
白銀の世界を撮った写真
 



プリンタ出力とシルクスクリーン印刷の共演

Creator・・・・松下 計(アートディレクター / グラフィックデザイナー)
Engineer・・・・東洋インキ製造(株)

デジタル出力とシルクスクリーンの組み合わせによる両面刷りポスター。
技術的に難しいとされるシルクスクリーンを使用することで、表現の幅はかなり広がるそうです。発泡インキを使用すれば、紙を張り合わせたような加工も可能。
作品として完成紙のほか、それを使って制作された封筒や紙袋なども展示されていました。
クリエーターである松下 計氏は、同展の企画・構成も担当しています。


+SILK
title : +SILK
応用されたアイテム
 


+SILK
title : +SILK
発砲インキで盛り上がった部分
 




TAKEO PAPER PRODUCTS

毎回好評のペーパーグッズショップが今年も開設されていました。
店内に揃ったオリジナルアイテムは、便箋やノートなど。一般の量販店では出会うことのない、厳選された紙が使用されています。紙の魅力を実際に使用し、理解できるのも“特殊紙の竹尾”のエキシビジョンならではの楽しみではないでしょうか。

書籍「ニッポン・プロダクト」

好評のペーパーグッズショップ



過去のリポート

┃TAKEO PAPER SHOW 2004 HAPTIC
 http://www.japandesign.ne.jp/HTM/JDNREPORT/040512/takeo/
┃TAKEO PAPER SHOW 2003 COST:VALUE
 http://www.japandesign.ne.jp/HTM/JDNREPORT/030604/takeo/
┃TAKEO PAPER SHOW 2002 「PLEASE」一枚の紙から始めましょう。
 http://www.japandesign.ne.jp/HTM/JDNREPORT/020515/takeo/
┃TAKEO PAPER SHOW 2001 白い紙
 http://www.japandesign.ne.jp/HTM/JDNREPORT/010606/paper/
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