

* without thought
深澤直人氏とダイヤモンド社が1998年から企業内デザイナーとともに実施しているワークショップ。人間の無意識や日常の行為をテーマにしたデザイン提案が世界的な評価を得ている。

* 事例の一つとして
誰かが無造作に柵の角柱の上に置いた牛乳パックを取り上げ、実はその底面の四角のかたちと置かれた角柱の上面の四角のかたちが似ており、無意識のうちに環境によって引き寄せられた行為であったことを示す。 この無意識の行為は、例えば「±0」のDVD / MD Playerの本体とリモコンの関係に反映された。リモコンは本体の前面ユニットと同じ厚さになっており、無意識のうちについ重ね合わせたくなるデザインとなっている。
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新ブランド立ち上げのきっかけ
展覧会の前日には、株式会社タカラの佐藤社長、株式会社ダイヤモンド社の松室専務、プロダクトデザイナー深澤直人氏により新ブランド「±0」が発表されました。
「家電製品」の分野にタカラならではの遊び心のある「ライフエンタテインメント商品」を提案することによって、全く新しい家電としての商品がつくれるのではないかと考えていたときに、深澤氏とダイヤモンド社のワークショップ *「without thought」に出会ったことがきっかけだったとタカラの佐藤社長は言います。今回発表された中で、佐藤社長のオススメは「8インチ液晶テレビ」と「加湿器」だそうです。

深澤直人氏
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深澤氏からは、「±0」のデザインコンセプトについて詳しい説明がありました。私たちの行動はすべて自分自身の自由な意思によって決定していると思いがちですが、深澤氏は必ずしもそうではないと言います。私たちの行動は周囲の環境に大きく影響され決定付けられており、それが無意識のうちになされている事例* をいくつか具体的に示し、今回のプロダクトとの繋がりを説明されました。深澤氏の言うジグソーパズルの穴にぴたりとはまるデザインとは、そのような無意識の行動や記憶を見つけ出すデザインであり、まったく新しいものを創造するという行為とは少し異なるようです。「±0」のデザインは、わたしたちの生活に自然に溶け込みながらも、今までのものでは体験したことのない感覚を呼び覚まします。「最初に見たときの驚き(First wow!)だけでなく、少し遅れて“あ、なるほど”と気がつく感動(Later wow!)を感じてもらえるとうれしい」ということでした。

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左から、株式会社タカラの佐藤社長、プロダクトデザイナー深澤直人氏、株式会社ダイヤモンド社の松室専務
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ヒルサイドフォーラム
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