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「ずいぶん長い間、もちろんデザインの仕事もしていますが、仕事の他に私のライフワークとなっているものがあります。それは議論です。本当に口角泡を飛ばして話続けているのですが、それは全デザイン界を敵に回して私が戦いを挑んでいるからに他なりません。」
開口一番に、自己のデザイン論について熱く語り始めるマーリ氏。氏は現在「デザイン界、とりわけデザインを学ぶ大学がいまカラオケ状態となっている。」と指摘します。
カラオケでは、自分の作った歌ではなく誰かの作った歌を歌います。つまり、「自分自身で作り上げたフォルムではなく、もはや何かに似た形をしたフォルムしかつくられていない。」と指摘するのです。
「私たちが本当に理解しなければいけないことは、見かけだけで判断してはいけない本質が美しいものだけをフォルムと呼ぶのだ。
私も若い頃そうでしたが、若い人は特にフォルムというところに誤解をしがちである。それは、フォルムとフォルマリズムは形式という観念的な違いがある。」
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「しかし、フォルムという言葉はそのものの実態、実質そのものなのです。
これはただのポエティックな表現ではありません。科学的にも証明されています。何らかのことを伝えようと思ったら、必ずフォルムを通して伝えなければなりません。同様に、言葉もそして漢字もひとつのフォルムです。そのフォルムを通じてそのフォルムが持つ意味を伝えます。」
「今日の私のお話の中で装飾、デコレーションという言葉が出てきます。しかしそれは、単なる表層的なものではなくて、何か伝える実質として伝えるデコレーションを指します。
私がここで話すフォルム、そして絵付けのデコレーションとは本質そのものです。そしてこの本質というのはほかならぬ、私たちが生きている社会の中心的な問題を私たちに訴えるものなのです。これは単にファッションや流行の問題ではありません。ミニマリズムだ、80年代デザインだ60年代デザインだとかそういうものを言うのではなくて。私が今日話すのは、あくまで実質であり本質である、それだけです。
そして本質とは何かと言うことを話すときに避けて通れないのが、産業、工業とはなんだろうか。また手仕事、手工業とはいったいなんなんだろうか、ということになります。」
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