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<JDN> <REPORT> <JDN リポート>
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第3室【デザイン実験の現場】
「[デザインの風]展」というタイトルに、もっともピッタリくるのがこのコーナーです。プロダクトデザイン、空間デザイン、グラフィックデザインの3コーナーに分類。さらにそれぞれが5〜7の小コーナーに分けられ、計18のコーナーで、実物・模型・パネル・VTRなどを用い、数々の「デザインの実験」が紹介されました。各々の小コーナーには担当の選者が付き、解説されます。

プロダクトデザイン[家具](選者/川上元美)
家具の世界は、脈々と受け継がれてきた和風と、文明開化以来合流した洋風が混在して今日に至っています。今日の住まいには日常的に洋家具が取り込まれており、中でも椅子はインターナショナルに向かう側面と同時に、「靴を脱ぐ」という日本独自の文化への対応が進められて来ました。ここでは第12回ミラノトリエンナーレに出展された、長大作の‘THE 低座椅子’(1960)、川上自身の‘ブリッツ(チューン)’(1977)などの椅子が展示されました。

グラフィックデザイン[オリジナルグラフィック]
入って右側の壁面全体には、この展覧会の為のオリジナルグラフィックが展示されました。「クリエーターが1枚の限られたスペースに、どのように現代の既成の概念を越えて、自らのイメージを定着させるのか」(福田繁雄)とあるように、青葉益輝、浅葉克巳、田中一光、永井一正、日比野克彦、松永真…、同じ大きさのバナー45枚が一堂に並べられ、我が国を代表するグラフィックデザイナーの競演となりました。

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第3室
第3室
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[家具]
[家具]
下段左が‘THE 低座椅子’
上段右端が‘ブリッツ’
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[オリジナルグラフィック]
[オリジナルグラフィック]
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[フリーランスデザイナーの栄光]
[フリーランスデザイナーの栄光(小杉ニ郎と柳宗理)]
台上左にバタフライスツールが
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小池のアイディアスケッチ
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小池のアイディアスケッチ
小池のアイディアスケッチ
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プロダクトデザイン[フリーランスデザイナーの栄光(小杉ニ郎と柳宗理)](選者/小松敏明)
タイトル通り、小杉ニ郎と柳宗理のプロダクトの展示。戦後、組織を離れたフリーランスデザイナーとして、いち早く活動を開始した同い年(大正4年生まれ)の小杉と柳。戦前に商工省工芸指導所で産業工芸の研究と振興にたずさわるなど、同じような足跡を辿っています。柳のおなじみの‘バタフライスツール’(1954)や‘ステンレスキッチンツール’(1997)、小杉はマツダ初の四輪車‘R360クーペ’(1960)や‘ミシン’(1953)の他、貴重なアイディアスケッチ(1954〜1968)も展示されました。

プロダクトデザイン[ハイテク機器](選者/鶴田剛司、篠原宏、榊原晏)
それまでイメージと現実とのギャップに悩まされていたデザイナー達は、エレクトロニクス技術の進展により、堰をきったように軽薄短小のデザインを実現させていきました。日本文化の特質であるシンプルで品位あるかたちと精緻なものづくりは、世界の隅々まで羽ばたいていったのです。古くは泉真也のデザインによる‘キャノンシネ 8T’(1957)から、‘プレーステーション2’(2000)まで、様々なジャンルのハイテク機器が展示されました。操作部を蓋に斜めにレイアウトし、ウォークマンのスタイルを決定づけた‘テーププレーヤー WM-2’(1981)などの懐かしい商品は、注目を集めていました。

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[ハイテク機器]
[ハイテク機器]
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[ハイテク機器]
 
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テーププレーヤー WM-2
ウォークマン
‘テーププレーヤー WM-2’
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空間デザイン[環境アート](選者/伊藤隆道)
社会との関わりで成立する芸術、環境アート。現在では、環境芸術、パブリックアート、環境デザインなど、様々な言葉で表現されますが、それは「環境」が社会に対して大きな位置を占めるようになった事に他なりません。さいたま芸術劇場の‘月の翼’(1994)、上野駅前のペデストリアンデッキ‘ジュエリーブリッジ’(1992)などが、模型や写真、VTRで紹介されました。

グラフィックデザイン[パッケージ](選者/佐藤卓)
「パッケージデザインの概念もすでに広がりつつあり、このような分類の仕方自体がすでに20世紀的」(佐藤卓)とあるコーナーですが、デザイン年鑑などでパッケージ・デザインとして扱われてきたジャンルのデザインが並べられました。そのジャンルの性格から、お馴染みのデザインばかりです。
グラフィックデザインを学ぶ上で必ず登場するレイモンド・ローウィーによるタバコ‘ピース’(1952)をはじめ、松永真の‘スコッティ’(1986)、木村勝の‘ペンギンズバー’(1984)など。もちろん佐藤卓の‘ロッテグリーンガム、クールミントガム’(共に1993)、‘キシリトールガム’(1997)もあります。

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[環境アート]
[環境アート]
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[パッケージ]
[パッケージ]
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‘ピース’
‘ピース’
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[名作ポスター]
[名作ポスター]
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東京オリンピックポスター
‘東京オリンピックポスター’
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[GKデザイングループ]
[GKデザイングループ]
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卓上醤油瓶
‘卓上醤油瓶’
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グラフィックデザイン[名作ポスター](選者/松永真)
デジタル時代になっても、ポスターの存在は常にグラフィックデザインの花です。それは、限られたスペースの中に自らの宇宙を封じ込める、という作業が、デザイナーにとって大変魅力的な事であるためです。世界においても日本のポスターデザインは、常に高い評価を受けてきました。亀倉雄策による‘東京オリンピックポスター’の3連作(1964)をはじめ、田中一光、永井一正、横尾忠則など、数多くの名作ポスターが柱を埋め尽くしました。

プロダクトデザイン[GKデザイングループ](選者/小木原光治)
プロダクトデザインを手がけるデザイン事務所にとって「GK」の名は成功の証ともいえる存在です。1953年、東京藝術大学図案科在学中の学生グループ6名(栄久庵憲司、岩崎信治、柴田献一、伊東治次、逆井宏、曽根靖史)は、その主張を理解した小池岩太郎助教授(当時)の名を冠して、“Group of Koike”=GKをスタートさせました。57年には法人化、現在はGKデザイン機構を中心に、国内外11社のGKデザイングループを構成するまで成長しました。世界で2億本以上販売し、GKの代名詞ともいえるキッコーマンの‘卓上醤油瓶’(1961)から、‘成田エクスプレス’(1991)といった近作までが展示されました。

プロダクトデザイン[車輌](選者/内野てる雄)
乗り物のデザインは、時代性やファッション性とともに機能的に高度な技術も要求されます。我が国では昭和30年代より、海外に留学した工業デザイナーの先駆者達が企業の中に組織的なデザインのシステムや技術を整備して行きました。
‘三菱パジェロ’(1982)、‘300系と700系の新幹線’(1992,1997)などの模型が展示されました。

空間デザイン[インテリア](選者/角幡進、北原進、杉本貴志、高取邦和、加瀬正興、浦一也)
この展示は、実際に作られた作品を写真などで紹介するのでは無く、2畳ほどの小さな空間‘紙のTEA HOUSE’が会場に作られました。空間や環境のデザインを展示で伝えることが困難であるため、小さな空間を「起こし絵」のように作って、人の心を通わせる空間のしつらいを通して、空間デザインの原点を体感していただく、という選者の意図によるものです。

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[車輌]
[車輌]
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紙のTEA HOUSE
[インテリア]
‘紙のTEA HOUSE’
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第3室
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第3室
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第3室
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第4室【映像の劇場】
「用と美」というデザインの姿を考えた時に、現代生活の「用」において、映像は大きな比重を占めています。第4室では、これからのデザイン分野において、大きな可能性を持っている映像が上映されました。カテゴリは、CM、MUSIC VIDEO、アニメーション、実験映像、フライングロゴ、照明。古くは「鉄腕アトム」(1963)から、昨年のユニクロのCMまで、プロジェクターと液晶モニターを使って上映されました。


幅広いデザインジャンルを網羅した、総合的なデザイン展。我が国のデザインの流れが一望できる、豪華な展覧会となりました。会期は残りわずかですが、現在につながるデザインの「風」を感じてみませんか?

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第4室
第4室
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開催概要

[デザインの風]展
DESIGN SPIRIT OF JAPAN―生活の用・生活の美

主催:東京芸術大学、読売新聞社 会期:2001年10月06日(土)〜2001年11月25日(日)
休館日:月曜休館。
時間:10:00〜17:00(入場は16:30まで)
入場料:一般1,200(1,100)円 高・大生700(600)円
※()は前売、20名以上の団体。
※中学生以下は無料

会場:東京芸術大学 大学美術館(東京・上野)
   東京都東京都台東区上野公園12-8
問い合わせ電話番号:03-5245-7551

関連サイト
 [デザインの風]展 (東京藝術大学)
 [デザインの風]展 (読売新聞社)



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