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| 東京造形大学デザイン専攻II類環境計画の家具コースは、同大学の教育課程改組により名称変更され、2000年度をもって終了いたします。コース終了を記念し、リビングデザインセンターOZONE・6Fのリビングデザインギャラリーでは、「memm(ミーム) 家具のイメージ[座]展」が開催されました。 | |||
| 2001年3月1日〜3月13日 リビングデザインギャラリー | |||
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この展覧会は、同大学教授の沖健次氏が、92年以降の卒業生に呼びかけて開催されたものです。 学校を卒業し、社会に出てデザイン活動をしていく中で、その表現力をどう身に付けていったか。会場には、29の個人・グループによる「人が座る行為」にまつわる家具・インテリア用品が展示されました。座る行為を明確に意識したもの、概念として捉えたものなど、様々な作品が若手デザイナーより提示されました。また、特別出品作品として、主宰の沖健次氏による作品も出品されました。 |
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1.ウィービング チェアー[春] D:沖健次 ※特別出品 2.ベルのある椅子 D:酒匂克之 3.SAKEZUKI STOOL D:住谷稔 4.F-sofa D:今野敬一 5.neco D:篠原幹明 6.CLOWN D:安達孝弘 7.無題 D:下坂豪 8.ToKoYo-棚/ToKoYo-サイドテーブル D:小林努 9.ティッシュドロップ/MSS D:柴田賢作 10.CELL<セル> D:福澄通浩 11.「座とは行為である」 D:透明光速道路 12.Tea Cart for Open Cafe D:木村真之 |
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![]() 沖健次氏 ![]() 榎本文夫氏 ![]() 南雲勝志氏
酒匂克之氏![]() ![]() ![]() |
■シンポジウム ──デザインの遺伝子 3月2日には、同展を記念してシンポジウム<デザインの遺伝子>が開催されました。パネラーは榎本文夫氏(榎本アトリエ代表)、南雲勝志氏(ナグモデザイン代表)、酒匂克之氏(近藤康夫デザイン事務所)の各氏。進行は、展覧会の主宰でもある沖健次氏(東京造形大学教授)です。 榎本文夫──展覧会の印象としては、現在の流行に迎合した作品が少ないように思えた。メディアが牽引している表面的なデザインブームには、いががわしさを感じているので、そういう意味では良かったと言える。ただ、インスパイアを受ける作品が無かったのも事実だ。あえて挙げれば、沖氏の作品に引かれるものがあった。キャリアの差が作品に出ている。 大橋晃朗、倉俣史朗、多木浩二の各氏に出会ったのは、自分がデザインに進むきっかけになた。倉俣事務所出身だが、自分の思想をぶつけていくような、倉俣的な家具づくりは、私にはできない。むしろ家具デザインは、大橋氏から学んだ部分は大きい。家具=道具、という一線は守っていきたい。 様々な要因があると思うが、時代を牽引していくデザイナーがいない。ムーブメントを起こしていくリーダーが求められる。 南雲勝志──生活に対してこの家具はどうするのか、という提案が、この展覧会では見られなかったのは残念に思う。 在学中(造形大)から、もっとデザインは自由にやってよいはずだ、という意識があった。自らも楽しんでデザインする事は、デザインを進めていく上で大切な事だと思う。 世の中にはこれだけたくさんの商品があるのに、自分が買いたい家具が無い。無いのならば、自分で作ってみよう。そういう不満がデザインのエネルギーに繋がっていく。「既にこんな商品があるなら、自分で作る必要は無い」と思うようになったら、デザイナーをやめた方がよいと言える。 以前とは異なり、現在のように誰でもデザインを発表できる状況は、好ましい事だと思う。長い時間を経た後に、現在の混沌としたデザイン状況も整理・淘汰されていくだろう。 酒匂克之──今回の展覧会には、自分でも出品した。全体の印象としては、榎本氏とは逆に、世の中のデザインの流れを単純になぞっただけの作品が多かったように思えた。 外から見た印象と違うと思うが、近藤康夫氏は、決してボスタイプのデザイナーでは無い。むしろ若いスタッフの意見も求めてくる。自分が持っていない見方を引き出せる、という点で、我々の意見を聞きたがるのかもしれない。おそらく10年前は、そういうやり方ではなかった思う。近藤氏自身が年齢を重ねている為かもしれない。 無理にデザイナーにヒエラルキー(階層制)を設定する必要は無いのかもしれないが、今のように誰でも安易に「デザインしました」という状況は間違っていると思う。少なくとも、ミラノサローネに学生が共同でブースを出す事には、私には抵抗がある。 沖健次──商店建築誌(2001年1月号)での内田繁氏との対談で、「デザインが文化の推進役になっていない」という話題になった。社会にとって、デザインが置かれている状況は厳しい。 デザイナーが作った作品としての固有性と、世の中に出回る製品としての共有性。デザインには両面性がある。デザインを良いと思う決定因子は何なのか、それを探りたいと思う。 どこから来て、どこに向かうのか、その過程がデザインと言える。デザインする行為に対し、臨床医学的に、その場その場で対処していくのは間違いだ。風邪を引いたのは、ウイルスのせいなのか、別の原因なのか。病理学的に解明しなければならない。人がデザインを生んだ背景を探ることによって、現在のデザインの問題を解決したいと思い、この展覧会とシンポジウムを開催した。すこしでもきっかけになったら幸いと思う。 |
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