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  パリとニューヨークで絶賛された三宅一生氏の展覧会「ISSEY MIYAKE Making Things」が、東京現代美術館で開催されてから、2ヶ月半が経過した。この展覧会は、展示内容、構成共に素晴らしい展覧会であり、今年開催される展覧会の中で、もっとも注目を集めることは間違いない。JDNでは、開催期間が残り1ヶ月となったこの展覧会のリポートを送るともに、もう一度招待券の読者プレゼントを行う。開催期間は8月20日まで。お見逃しなく。
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展覧会場は、11のテーマごとに構成されている。展示・空間デザインは、6月21日のJDNセミナーリポートに登場した吉岡徳仁氏が担当している。
 
  1.ポスター/EXHIBITION POSTERS
   
ここでは、「ISSEY MIYAKE Making Things」パリ・ニューヨーク・東京それぞれの展覧会ポスターが紹介されている。
グラフィックディレクター:田中 一光
ポスター写真:アーヴィング・ペン(パリ展)
       レイモンド・メイヤー(ニューヨーク展)
       フランシスコ・ジャコベッティ(東京展)
 
 
 
右は、東京展ポスター
   
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  2.折り紙プリーツ/ORIGAMI PLEATS
   
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プリーツ加工された白い紙が、展示室の4つの壁面をおおい、そこに服のシルエットが浮かび上がっている。紙の間からは、プリーツ加工された服が覗いている。
「折り紙プリーツ」は、従来のプリーツ加工を施した布による服作りではなく、普通の2倍ほどの大きさに作られた服に、プリーツ加工を施している。折りたたみ、プリーツ加工がプラスされた服は、二次元から三次元へと思いもかけないフォルムへと変わっていく。
 
 
  3.ジャンピング/JUMPING
   
美術館の静寂から、突然モーター音と共に天井から吊り下げられた服が、上下にジャンピングを始める。まるで、一つのダンスシーンを見ているようだ。前室の「静」の世界から一転「動」の世界へと変わる。このカラフルで軽い「動く彫刻」は、見る人に「着て跳ねてみたい」という思いを感じさせる。それぞれの服のタイトルも「リズム」「モンキー」「バオバブ」と、楽しいものばかり。
   
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  4.プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ ゲスト アーティスト シリーズ/
 PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE GUEST ARTIST SERIES
   
プリーツプリーズをキャンバスとした、4人のアーティストによるコラボレーション。
アーティストは、森村泰昌、荒木経推、ティム・ホーキンソン、蔡國強の4人。作品にちなんだビデオ映像も、上映中。なかでもパリ展のオープニングでの蔡國強のパフォーマンスは、床に龍の形においたプリーツに、火薬が仕掛けられ、火が着けられるというもの。爆音とともに火が走り、プリーツに焦げ跡による模様が描かれた。ビデオからだけでも、その迫力が伝わる。
 
   
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  5.本の部屋/MINI LIBRARY
   
三宅一生の過去30年間の活動中に出版された作品集の一部を、自由に閲覧できる。1978年に出版された「ISSEY MIYAKE East Meets West 三宅一生の発想と展開」は、三宅一生のデザインコンセプトを知る上での基本の一冊。
 
  6.映像の部屋/PARIS COLLECTION IMAGE PROJECTION
   
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コレクション(1989年春夏から1999秋冬)を集約した映像が、3つの大きなスクリーンに映し出される。展示されていた服が、どのようなプレゼンテーションでコレクションで発表されていたかを見るのも楽しい。年代ごとのプリーツの遍歴もわかる。
 
  7.ラボラトリー/THE LABORATORY
   
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一枚の四角い布が、美しいドレープドレスとなる。巨大サイズの服が加工され、ジャストサイズの服へと変身する。ここでは、そのような革新的でユニークな三宅一生の服づくりのプロセスを、加工工程のアニメーションと加工前・加工後の実物展示によって、公開している。この部屋は、「次世代に向けての、ものづくりの大きなステップになるように」という、氏からのメッセージである。
 
  8.プリーツ工場の映像/PLEATS FACTORY PROJECTION
   
プリーツを折る音ともに、プリーツを作る工程の映像を流している。三宅一生の服は、たくさんの実験と試行錯誤により生まれたのだろうということが想像される。
 
 
  9.ジャスト ビフォー & A-POC/JUST BEFORE & A-POC
   
吹き抜け空間に展示された、JUST BEFORE & A-POC(A Piece of Cloth=1枚の布 )。機械から編み出された筒状のニット(JUST BEFORE)に編み込まれたパーツ(ドレス、シャツ、パンツ、スカート、下着、帽子、バッグ、手袋、ソックスなど)。それを着る人が、ハサミで自由に切り抜くことによって服(A-POC)が完成する画期的な作品。裁断後に縫製するという、従来の服づくりの概念を根底からくつがえした。どの部分から何ができるのか、どのようになっているのか、見ながら考えるのも楽しい。
 
   
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  10.A-POCミレニアム/A-POC MILLENNIUM
   
9の吹き抜け区空間で紹介したA-POCに、枕を加え、服だけでなく、今後のA-POCのライフスタイル全般への広がりを予感させる。
 
 
   
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  11.スターバースト/STARBURST
   
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金・銀・銅の箔で、部屋の壁面を全ておおっているこの部屋の意図は、服のリユース(再利用)。古着のジーンズやシャツ、靴下や手袋等を、折りたたんだ状態で壁面の箔の中に隠している。そのたたんだ部分を開くと、ランダムに裂けた箔が古着に新しい表情を生み出していく。環境問題を抱えた、21世紀への提案である。
 
 
今回の展覧会は、着てみたいという感想とともに、工場へ行ってみたい、作る過程を見てみたいという声が多く聞かれた。文字による説明は少なく、映像や展示品を見ることにより、三宅一生氏の作品への関心が深まり、その探究心に感動する。今後も、ファッションだけに留まらず、アートシーンや様々な分野に影響を与えていくに違いない。
 
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