ジャパンデザインネット
海外リポート
ワールドアートリポートEEA21
NO.25
第25回 around the world with friends 編
UP DATE : 08.02.27
EEA21 : 横澤悦孝
さて今回のリポートは自宅でPCに向きあう私の隣で愚息が地球儀を回す番外編です。
No.12-4
でご紹介したTea Mäkipää氏は、〔21世紀の十戒〕なる作品の1番目にDo Not FLY=飛ばないと記しており、燃焼ガスを排出した力で空を飛ぶ金属の塊は、温室効果ガスをまき散らすため、なるべく使うなとアピールしました。エコとは異なる理由で空飛ぶ鉄の塊には絶対乗らないという頑固親爺は、私の身近にも実在しますが、航空機の機体は大部分がアルミニウム合金で覆われています。一方航空機と比較すると新幹線は5倍もエネルギーの効率が良いと推定されていますが、残念ながら地球は陸続きではありません。テアさんも世界各国各地域へと招かれ、航空機で移動することの矛盾を嘆き、頷く私も右に同じくに耳の痛いお話でした。彼女はフィンランドのご出身ですが現在はドイツにお住まい。帰国後は、アラブ首長国連邦(UAE)で昨年開催されたシャルジャ・ビエンナーレに参加されました。前回
No.24-1
ルーヴル美術館分館の話題でも登場したUAE。その名の通り首長国が集まった連邦国家でシャルジャというのはドバイの隣にある小さな「国」。中東では珍しいコンテンポラリーアートの祭典です。それにしても十戒に則り、3月1日にドイツのワイマールを発ち、航空機を利用せず、ひとつき以上の時間を費やしてシャルジャまで移動したと聞いて驚きです。そのテアさんから、[アトランティス]
No.15-4
の画像が届きました。
【 写真 1〜4 】
私は現在「LOVE the EARTHUAQUA」なる芸術作品集に収録する海外アーティスト54名の作品を選定しており、[アトランティス]もその中に加えています。このAQUAは、私たちEEA21が提案した企画で、昨秋オノ・ヨーコ氏がレイキャビックに光の塔
No.11-1
を完成させたように、自身だけでなく多くの人の願いやメッセージを次世代へと残せる媒体を創ることがコンセプト。(もちろんEEA21もピースタワーに願いを込めてメールを送りました。)
また昨年、ウフィツィ美術館の至宝「受胎告知」の日本貸出時、反対の意を唱えたナタリ館長に直接お会いした際、航空機で輸送するリスク以外にも、さまざまな反対する理由についてお話しをうかがいました。
No.18-2
人も作品も航空機のお世話になることなく環境保護保全のイベントに活用するための書籍ですので、日本国内では図書館など公共施設に寄贈だけして書店の販売は致しません。今回私が厳選した32カ国 54人のアーティストの近況・・・・といっても全員は、無理なので8人ほど厳選してご紹介しましょう。
二人目は同じくフィンランド出身、現在ニューヨークで活動するHarri Kalio氏です。ICPのエコトピア展でもっとも心に残ったのがDODOプロジェクトでした。No13-3。17世紀以降人間が関与することで絶滅種は急激に増えています。ドードー鳥は、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」に登場したことから世界中で愛されているキャラクターです。モーリシャス島に生息していたこの鳥は、オランダ人が長期航海のための中継基地として利用する目的で植民地化が進み、入植者が食糧にするため捕獲した他、人間が島に持ち込んだ家畜やネズミが卵やヒナ鳥を襲うなど悲惨な理由で、僅か30年の間に滅んでしまいました。プランテーション=人類大航海時代の幕開けは、自然を自分たちに都合よく変革する生態系破壊の時代の幕開けでもあります。
【 写真 5〜7 】
先々月、地球ドラマチック[NHK教育]が英国BBCの制作した番組を放映しており、その内容は現在絶滅の危機に瀕している動物たちにドードー鳥がアドバイスをするというなかなかシニカルなもの。この番組今週3月1日(土) 10:00〜は、アンコールに応え、タイタニックを沈めた氷山/2006年BBC制作がONAIRされます。
映画化され日本でもおなじみ、この歴史に残る海難事故はカナダ・ニューファンドランド沖で発生しました。カナダを代表する版画家David Blackwood氏は、エッチングやアクアチントなどの銅版画技法を主体に、ノスタルジックで幻想的な氷の世界を描きます。彼の作品はフィレンツェのウフィツィ美術館にもコレクションされています。
【 写真 8〜9 】
次ページに続く ≫
*クリックすると、拡大画像をご覧頂けます
【 1 】 My Son
【 2 】 10 Commandments for the 21st Century
【 3 】 Tea in Dubai
【 4 】 Atlantis
【 5 】 Mechanical dodo skeletons
【 6 】 The DoDo and Mauritius Island,
【 7 】 Combo Nature Reserve #3 Mauritius 2004
【 8 】 David Blackwood
【 9 】 Seabird Hunters from Pound Cove
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