佐藤康三さんという人間を最も端的に表した言葉を、会社案内の文中に見つけた。 ‘私のデザイン活動は、「形態と言う思想」を持った、デザインという名の人間性を中心とした「整理学」であったのではなかろうかと思う。’
確かにそうだ。府中駅南口の再開発事業からテーブルウェアまで、康三さんのデザインポリシーは一本の糸で繋がっている。同時に、キャラクターがいい。いつも爽やか、話が面白く筋が通っている、製造現場の知識が豊富など、人間としての基本がしっかりしている。 その康三さんがもっとも苦慮しているのは、創造活動にブレーキをかけるビジネス側の意識の未熟さではなかろうか。プロがプロとして邁進できないところに日本社会の混迷がある。しかし、康三さんのパワーはこのような混迷期を突破し、プロダクトデザインの世界でトップランナーとなっていくことを確信している。
|