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造形作家・空間デザイナーのヤマザキミノリのセレクションによる、注目アーティストを紹介いたします。
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colony
1999
colony(写真1のディテイル)
1999
colony
1998
colony
1998

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治癒
1998
colony
1998
colony
1998
colony
1998

・9・ ・10・ ・11・ ・12・
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colony(写真8のディテイル)
1998
治癒
1997
治癒
1996
治癒
1996

・13・ ・14・ ・15・ ・16・
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治癒
1995
治癒
1995
治癒
1995
治癒
1993
 
作間敏宏 Toshihiro Sakuma ── 美術家
連作『治癒』から連作『colony』へ

蟻や蜂の巣を眺めていて不思議なのは、蟻や蜂の一匹一匹がどんな力に衝き動かされてあれほど一途に自分らの巣のために働くのかということだ。一生をその労働についやし息絶えてゆく蟻や蜂を、次々と生まれる新しい蟻や蜂と「交換」しながら、それでも彼らが離散しないようにその巣に「接着」し続ける力とは何だろう。
生きものの身体とその細胞についてもそうだ。はたらきの衰えた旧い細胞を新たに誕生する活発な細胞と「交換」しながらその身体全体を維持させようとする新陳代謝とは、いったいどんな力なのだろう。そもそもは独立した生命でもあったはずの細胞どうしを、分離しないように「接着」し身体組織を構成せしめる力とは何だろう。
怪我をした傷口の出血がカサブタになりやがて新生児のような輝く皮膚として再生するしくみ、破壊された細胞を新しい細胞と「交換」し「接着」しながらその全体のダメージを最小限に抑えようとするしくみを、細胞とその身体のレベルでの「治癒」力と呼ぶのだとすれば、蟻や蜂とその巣のレベル、あるいは家族と家のレベル、個人と社会のレベルのそれぞれで観察しうる「交換」の営みや「接着」の力もまた、個々のメンバーとクラス全体の関係に還元される、生き延びる原理としての「治癒」力と呼んでいいのかもしれない。
他者と「交換」可能な存在であることや、他者と「接着」されなければ生きられない存在であることを承認するのは、近代以降の「個人」には屈辱であるかもしれない。ただ、たとえば家族や知人の誕生や死を体験したときの僕らのふるまいとその経過のなかに、「交換」され「接着」されうる存在としての自己の姿が、蟻や蜂の姿とパラレルに浮かび上がるのを感じることがあるし、そのことが、「個人」を起点としたパースペクティヴの画面には現われてこない何か、自/他や生/死の二項対立を無化し重苦しいものから自分を解放してくれる気分をもたらす何かを、僕に味わわせていることに気づくのだ。
家族と家のレベルに現われるそれら「接着」と「交換」の主題を僕自身の個人的な生活に取材するやりかたで続けてきた連作『治癒』は、いくつかの変奏を経て個人と社会のレベルに転調され、連作『colony』として、僕の仕事の新たなひとまとまりになりつつある。「人名」をてがかりに、「個人」というものがいくつかのレベルの集合=colonyのなかでどういった存在として現われるのかを、「接着」と「交換」の主題はそのままに『治癒』のときよりもひとまわり外側から眺め考えることができればと思っている。

1999年11月 作間敏宏


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「colony
self-portrait」
[略歴]
1957 宮城県生まれ
1982 東京芸術大学大学院修士課程修了
1993 アジアン・カルチュラル・カウンシルの助成によりニューヨークに滞在

[展覧会]
2000 [アートみやぎ] 宮城県美術館 仙台
1999 個展 [colony] アートフォーラム谷中 東京
   [COMPACT DISC / V. A.] 神戸アートヴィレッジセンター 神戸
   [CHIBA ART FLASH '99 世紀の黎明] 千葉市民ギャラリー・いなげ 千葉
1998 個展 [colony] Newhouse Center for Contemporary Art Artist
   Access Gallery / Snug Harbor Cultural Center ニューヨーク
   個展 [colony] Newhouse Center for Contemporary Art Project
   Room / Snug Harbor Cultural Center ニューヨーク
   個展 [colony] ガレリア・キマイラ 東京
   [光の記憶'98] ギャラリー・ラ・フェニーチェ 大阪
   [VISION & DETAIL] M. Y. Art Prospects ニューヨーク
1997 個展 [治癒] アートフォーラム谷中 東京
   [ART IN TOKYO No.9〈私〉美術のすすめ] 板橋区立美術館 東京
   [光をつかむ-素材としての〈光〉の現れ] O美術館 東京
   [趨光] 大谷資料館 宇都宮
   [気になる作家Vol.1/作間敏宏+小松崎広子] アートフォーラム谷中 東京
1996  個展 [治癒] かわさきIBM市民文化ギャラリー 川崎
   個展 [治癒] インフォミューズ 東京
   [再生と記憶] 同潤会代官山アパート 東京
   [フィリップモリスアートアワード1996最終審査展] 青山スパイラル / 原宿クエストホール 東京
   [IDENTIFICATION] 工房親 東京
1995 個展 [NOAH2000-治癒] リアス・アーク美術館 気仙沼
   個展 [治癒] ギャラリー日鉱 東京
   [玻璃の回廊] 大谷資料館 宇都宮
   [MUSEUM IN METRO] アートフォーラム谷中 東京
1994 個展 [Healing] L. A. Artcore's Brewery Annex ロスアンゼルス
   [IMAGES DU FUTUR '94] Old Port of Montreal モントリオール ('87も出品)
   [TECHNOART] Ontario Science Centre トロント
1993 個展 [治癒] ガレリア・キマイラ 東京
1992 個展 [dark end of the garden] アートフォーラム谷中 東京
   個展 [lost songs] コバヤシ画廊 東京
   [SCIENCE ART EXHIBITION] セビリャ万国博'92 日本館 セビリャ
1991 個展 [the lost half of the moon (and me).] ガレリア・キマイラ 東京
   個展 [(I had) a strange dream of double textures.] インフォミューズ 東京
   [INTERNATIONAL MAIL ART EXCHANGE SHOW] L. A. Artcore ロスアンゼルス
   [はじまりの風景] 徳島文化の森21世紀館 徳島
1990 個展 [the moon behind my closed eyes.] コバヤシ画廊 東京
   個展 [(I was) drawing a face on the moon.] アルティアム 福岡
   [光線芸術展] 鎌倉画廊 東京
   [第7回光の造形展] 札幌大通り公園 ('88, '86, '85も出品)
1989 個展 [the moon (and I) swimmin' in the sea.] コバヤシ画廊 東京
   [第1回未来芸術展] 準グランプリ受賞 名古屋市科学館 名古屋
   [第9回ハラアニュアル] 原美術館 東京
   [第19回現代日本美術展] 東京都美術館 東京 ('85も出品)
   [受胎した光たち] 141ギャラリー 仙台
1988 個展 [(I was) talkin' to the moon.] コバヤシ画廊 東京
   [日本国尖端科技芸術展] 台湾省立美術館 台湾
   [第17回日本国際美術展] 東京都美術館 東京 ('86も出品)
   [第10回ジャパン・エンバ賞美術展] エンバ中国近代美術館 芦屋 ('86も出品)
1987 個展 [TALK TO THE MOON] コバヤシ画廊 東京
   個展 [12/15 r.p.m.のアニミズム] A. P. J.グラフィック・ステーション 東京
   [空間を造形しよう] 練馬区立美術館 東京
   [第10回現代美術の祭典'87] 埼玉県立近代美術館 浦和
   [都市の風景] Axisギャラリー+AxisギャラリーAnnex 東京
1986 [ザ・メッセージ] そごう美術館 横浜
   [FROM SOUND] ストライプ・ハウス美術館 東京
1985 [第2回ハイ・テクノロジー・アート国際展 '85] 銅賞受賞 渋谷西武 東京
   [JAPANESE CONTEMPORARY PAINTINGS] インド国立近代美術館 ニューデリー

[作品収蔵]
1992 現代芸術文化センター 大阪
1995 リアス・アーク美術館 気仙沼

 
作間敏宏氏のホームページはこちらまで
アーティスト・作品についてのお問い合わせは、 こちらまでどうぞ


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