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 ウェブスカイドア 現代篇
 





[ 略歴 ]
1960
  東京に生まれる
1986 
  愛知県立芸術大学美術学部油画家卒業
1996
  VOCA展奨励賞受賞
文化庁芸術家在外研修員としてタイのバンコクに1年間滞在
1998
  アート・スコープ '98ガスコーニュ・ジャパニーズ・アート・スカラシップとしてフランスのロット・エ・ガロンヌに3ヶ月滞在
1999
  バンコクに移住
金山平三賞記念美術展(兵庫県立近代美術館)佳作賞受賞
2002 
  バンコクと東京に住む


[ 主な個展 ]
1985
  ラブコレクションギャラリー、名古屋
1989 
  ギャラリーQ、東京
1990 
  ギャラリーQ、東京
< KATIA / PISARO >
1991 
  市川画廊、東京
1992
  ギャラリーQ、東京
西瓜糖、東京
1993  
  ギャルリ・プス、東京
ギャルリ・伝+Floor 2、東京)
1994
  AKI−EXギャラリー、東京
西瓜糖、東京
1995
  ギャルリ・プス、東京
1996 
  西村画廊、東京
1997 
  シルパコーン大学アートギャラリー、バンコク
1998 
  「Bangkok」/西村画廊、東京
「Seventy Five Days」/アジャン美術館、ロット・エ・ガロンヌ
「Seventy Five Days」/スパイラルガーデン、東京
1999 
  ダイムラー・ベンツショールーム、東京
「Seventy Five Days」/西村画廊、東京
2000
  「近作展23」/国立国際美術館、大阪
「The Drop of Heat」/バンコク大学アートギャラリー
「The Drop of Heat」/西村画廊、東京
2002
  「私たちを夢見る夢」/西村画廊、東京
2003
  「ひかりのあるところへ」/熊野古道なかへち美術館、和歌山
「波打ち際で」/西村画廊、東京

その他、グループ展も多数参加。


 
 

2004年個展情報

目黒区美術館にて個展開催決定。(熊本)
小林孝亘展 
2004年4月24日(土)〜6月20日(日)
午前10時〜午後6時(入館は午後5時30分まで)
月曜休館(ただし5月3日(月)は開館、4日(火)は休館)

Dream,dreaming us ― 私たちを夢見る夢
2001年

Dream,dreaming us ― 私たちを夢見る夢
2001-02年

House Dog
1995年

Tent
1996-97年

Dish(with fork and spoon)
1997年


Gas range
1998年

Working Man
1999年

Forest
2001年
小林孝亘

小林孝亘は一貫して平易なモティーフによる具象絵画を描き続けている。
若い感性によるこうした傾向の作品は前世紀の90年代前半から半ばあたりにかけて俄かに注目されるようになり、小林もその流れのなかで評価を得てきた作家であるともいえるが、ただ彼の創作的営みはそれ以前から執拗に探求されてきた独自のもので、断じて流行や一過性のもとにあるのではない。今日における小林への高い評価は、ある意味では、こうした揺るぎない創作姿勢へのしごくまっとうな反応であるといったほうがいいだろう。
それではその姿勢とはどんなものかといえば、絵画平面における、ものの表面とその内部、皮膜とその中身、可視的な部分と不可視な部分といったものの関係性を問うもので、これはまさに絵画芸術にとって永遠的で本質的な問いであるとともに、現代の視覚論と存在論に関する最も現在的な探求でもある。90年代前半あたりまでの小林は、小さな潜望鏡を延ばして辺りをうかがう球形のユーモラスな潜水艦をモティーフにしていたが、それは、自己の内部から外部を覗きみる自身の、そして今日の人間の、ひとつの比喩であった。それと同時に、画面を占める巨大な球形は、画面構成への探求をも示していたわけである。その後、彼のモティーフは、自動車、皿などの日用品、ロボット的特徴をもった犬の頭部、あるいは木漏れ日の降り注ぐ公園などの風景、と様々に広がっていく。これらは皆、新しい挑戦であるとともに、表面と内部との関係性を問う同じ探求の系列にも連なっているのだ。
しばらく前からはタイでの滞在と日本との往復のなかで作品が制作され、より表現を深める結果になっている。近年では眠る若者を描いた作品を発表しており、そこでは変わらぬ問いとともに、眠り=小さな死、という、人間の存在に関するいっそう深まった凝視が行われている。突き放したドライな視線と、ある種の詩情をたたえた彼の作品こそは、現代においても真正な「画家」が存在する、ということの強烈な証、というべきであろう。

〜 倉林靖/美術評論家


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