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配島伸彦
Nobuhiko Haijima


[ 略歴 ]
1970   東京に生まれる
1989   東京都立芸術高等学校美術科卒業(油画コース)
1996   東京造形大学美術学科T類(絵画科)卒業
1997
  東京造形大学美術学科T類研究生修了(版表現研究室)
2002〜03
  文化庁芸術インターンシップ国内研修員
2004〜
  大阪に在住

[ 個展 ]
1997
  アユミギャラリー(東京)
1999
  ギャラリエアンドウ(東京)
アユミギャラリー(東京)
「現在性の美術 vol.2 配島伸彦」ギャラリーマキ(東京)
2000
  「ON PAPER」ギャラリエアンドウ(東京)
「new paintings 2000」ギャルリー東京ユマニテ(東京)
2001
  「paintings 1999-2001」ギャルリプチボワ(大阪)
2002
  「new works 2002」ギャルリー東京ユマニテ(東京)
2003
  ギャラリエアンドウ(東京)
ギャルリプチボワ(大阪)
2004
  「follow the white rabbit」現代HEIGHT gallery den(東京)
2005
  「windowpane-窓硝子 new works 2005」ギャルリー東京ユマニテ(東京)、ギャルリプチボワ(大阪)
「NEVER AGAIN」ON GALLERY(大阪)

[ その他の主な展示 ]
1988
  「試行錯誤 - 4人展」都立芸術高等学校 展示ホール(東京)
1992
  「XXX」世田谷美術館区民ギャラリー(東京)
1994
  「fourth」アートスペースKEIHO(東京)
1995
  「seven」アートスペースKEIHO(東京)
1996
  「92/96」埼玉県立近代美術館市民ギャラリー(埼玉)
「Photography/Painting - 風景をめぐって 佐野陽一/配島伸彦」ギャラリーサージ(東京)
1998
  「京橋界隈‘98 千葉鉄也/配島伸彦」ギャルリーユマニテ東京(東京)
1999
  「美の予感」高島屋美術画廊(東京、横浜、京都、大阪)
「版による」ギャラリー檜(東京)
2000
  「部屋の中 - 山崎信哉コレクション展」小島歯科クリニック(東京)
「Folio - 新作リトグラフ集を中心にした展覧会」ギャラリーFLOOR2/G.H.Gallery(東京)
「ブラック&ホワイト - 寺田コレクションにみる形と線」東京オペラシティーアートギャラリー(東京)
「方法としての絵画 - システミック・ペインティング 2000」文房堂ギャラリー(東京)
2001
  「新世紀を開く美」高島屋美術画廊(東京、横浜、京都、大阪)
「Itazu Litho-Grafik 2001」カスヤの森現代美術館(横須賀)
「リトルネロ - 新世代の作家たち」文房堂ギャラリー(東京)
2002
  「MOTアニュアル 2002 Fiction? 絵画がひらく世界」東京都現代美術館(東京)
「eleven & eleven コリア ジャパン コンテンポラリーアート2002」省谷美術館(ソウル/韓国)
2003
  「LIGHT IN DARKNESS」switch point(東京)
2004
  「pictronika - 絵画と版画の間で」星が丘アートヴィレッジ(高知)、ギャラリーリブ・アート(松山)、ギャルリプチボワ(大阪)
「東京絵画 - Tokyo Kaiga/Tokyo Painting 配島伸彦/宮島葉一」文房堂ギャラリー(東京)
「版画の記憶/現在/未来」東京藝術大学美術館 陳列館(東京)
2005
  「温故知新 vol.2」ホワイトキューブ・シティギャラリー(大阪)
「KIAF 2005」(ソウル/韓国)
カッシーナ・イクシー プライヴェート渋谷店(東京)
2006
  「Imaginary Truth」東京造形大学付属横山記念マンズー美術館(東京)
「With You,With ART アートとともに - 寺田小太郎コレクション」府中市美術館(東京)

「Die Klangfarben Melodie -1,2,3」
2000年

「Something in the Way -4」
2001年

「Silence」
2002年

「Snow」
2002年

個展「windowpane - 窓硝子」
2005年1月

個展「windowpane - 窓硝子」
2005年1月

「Exit Picture」
2005年

「Girl/Boy」
2005年
平面の音楽

配島伸彦の絵画は、基本的に、ステンシル ―― 板をくりぬいて型を作りその上から絵具を塗る ―― の技法によって描かれている。それらは動物のシルエットをモティーフにしたものが多く、単色の背景に単色のシルエットというシンプルな姿をしている。きわめてミニマルな制作法と外観を呈しているわけだが、それが、観る者にひじょうに豊かな絵画経験を与えてくれるのは、いったいどうしてだろう? シルエットのみが与えられ、かえって観る者の想像力をあれこれ刺激させるから? あるいは、よく造形心理学の本などでお目にかかるルービンの図地反転図形(見ようによって壷にも、向かいあった横顔にもみえる)とか、ジャストローの「ウサギとアヒル」の図のように、現実をシンプルな平面に還元するときの、図と地のイメージのせめぎあいをめぐる、様々な想いに誘われるから? そもそも、動物というモティーフ ―― それはなぜ人間ではないのか ―― が、私たちにとって感情移入できるかどうかという微妙な心理的距離と揺らぎを持っているから、だろうか?
配島がインタヴューなどでしばしば語っているのは、彼が行なっているのが、ある種のメカニズムを媒介とした制作だということである。またそれらは、ある種の音楽における、テクノロジーを通過するインプットとアウトプットにもたとえられる。作品は「表現」や「主張」を目的としていない、ということだが、それが逆に、作品を観る者の感覚や心理の鏡となり、鑑賞者が自らのなかに生み出すものをそこにみる(というよりも、音楽のようにそれを聴く)、ということが起こってくるのである。シルエットや背景の色彩、構図の関係、それら微妙なものが観る者の心理と感覚に或る何かを喚起させる。そのことがここでの絵画経験の豊かさを形作っているのだ。この静かな外観の絵画はだから私たちに、豊かさとは何か、を考えさせる。配島の絵画をみることは、静かに存在する音楽を聴くことにも似て、世界に満ちたさまざまなイメージと私たちとの関係を、静謐のうちに見つめさせるものなのではないだろうか。
〜 倉林 靖/美術評論家


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